50代のなかばに正社員として転職したものの1年たたずに、その会社を「クビ」になりました。
何ごともなかったような顔をして毎日を過ごしていたのですが、「クビ」のショックから立ち直るまで、半年以上かかりました。
悩みでいっぱいになっていました。
たからこそ、悩みを整理することができ、「クビ」になったことがよい結果をもたらしてくれたことについてまとめてみます。
自分の記録のような内容になっているかもしれません。
悩みがわかったことによって、「今までと違う新しいことを始めてみる」という次のステップに進めたことも、別記事にまとめてみようと思っています。
悩んでいた日々から抜け出すには時間がかかりましたが、今は気分よく毎日を過ごせるようになりました。
悩みの沼にはまる
失業して無職になって過ごしているあいだ、とりとめもない悩みばかりが浮かんできました。
まるで、悩みの沼にはまったみたいな状態です。
それぞれの悩みが深刻なものなのか、それともどうでもいいことなのか、当時のわたしはそれさえも冷静に考えられませんでした。
そんな状況なので、悩んでいる→どれも困ったこと→お先真っ暗、という心境になっていました。
そんなときというのは、こんな気持ちのまま過ごすのは嫌だと心のどこかでは思っていても、抜け出すことができないで時間ばかりが過ぎていくものです。
いろいろな対応策を考えたり、悩みの沼から抜け出そうと試みたり、もがきました。
自分を否定して(されて)落ち込んでいるばかりでは何もいいことに結びつかない、そうわかっていてもどうにもできない、生きづらい日々が続いていました。
もともと生きづらかったということもあるのですが。
(「生きづらかった」過去、そして克服しようと思っていることを、これも記録のように記事にしています。)
50代の悩みランキングは参考になるのか
悩んでいるうちに、「今までと違う新しいことを始めてみよう」と、ばくぜんと考えが浮かんだのですが、何をするか肝心のことが具体的に思い浮かびませんでした。
そこで、自分の悩みを洗い出してみることにしました。
自分の気持ちと向き合う作業はけっこうしんどいもので、なかなか進まず、同世代の悩みも気になり始めて脱線ばかりします。
「50代の悩みランキング」をいくつか見るなどをついついしてしまっていました。
誰かと仲間意識を持ちたくて、共感できる材料を捜したかったのでしょうね。
ところが、自分以外の誰かの悩みというのは多様すぎて、ぴったりと共感できるものではありませんでした。
人それぞれ、さまざまな悩みがあって、深刻さの度合いも考えると項目だけでは収まらないものですね。
ひとつ気になったことは、「50代は悩みが一番多い世代」というような表現がランキングの記事の中で目立っていたことでした。
健康・仕事・お金、そして目の前に迫った老後のことなど、自身の悩みだけでなく、親の介護、家族(配偶者・子供)のことも含めて考えることが山積みだからかもしれません。
そんな中でも、仕事のキャリアもなく配偶者もいないわたしは、一般に悩みの材料とされている項目がほかの人よりも少ないようでした。
(ほんとうなら、仕事のキャリアや配偶者が「ない」ことを悩むべきかもしれませんが、ないものを悩めないのでそれはそれでよしとしておくことにします。)
というわけで「悩みランキング」では当てはめるものはないとわかり、自分の実態に目を向けることから逃げないことにしました。
自分の悩みを書き出してみました
目をそむけたいと思っていたことに向き合うのは、こころがチクチクするものですね。
でも実際に書き出してみると、わたしの悩みって大したことではないものばかりでした。
公言するのもお恥ずかしいくらいのものです。
このふたつを具体的に解決するために何かを始めることで、これからを大きく変えられそうな気がしてきました。
ただ、この時点でもまだ具体的に何をしたらいいのか見えてきません。
もう少し掘り下げてみるためにふたつの悩みをもとに、【からだ部門】と【こころ部門】に分類して考えてみました。
からだ部門
「からだ」については、ばくぜんとした悩みをいだきながらも、この年齢になって今さらどうにかなるものではない手遅れなこと、と思っていました。
手遅れかどうか、解決できるものがあるのか、さらに5つに分類して具体的に洗い出すことにします。
肌(顔)のこと
自分の顔について、ここ数年は見て見ぬふりをしてきました。
若いころは、自分の顔の肌をトラブルが少ないと思っていたため、おごりがあったのでしょう。
手入れを熱心にするとか日焼けに気を配るとか、何もしなかったため、そのつけが今に出てきているようです。
シミ・くすみ・たるみ・しわ・炎症などのトラブルが、今はたくさんあります。
いまからでも、少しはトラブルを減らせるのでしょうか…
髪のこと
地肌が見えやすくなったのが気になります。
つまり、薄毛ですね。
そして、ハリとツヤがなくなり、パサパサの髪になってしまっています。
さみしい気持ちになっています…
体型のこと
20代のころも体型で悩んでばかりで、スタイルには自信がまったくありませんでした。
だけど、その頃のほうが、今に比べるとずっと「まし」だったことでしょう。
今は、どこもかしこも下に引っ張られています。
そのうえ、立ち姿のバランスや姿勢も悪いため、格好悪いたたずまいです。
姿勢をよくすることができればいいのですが…
体力のこと
加齢とともに身体能力が衰えるのはあたりまえだと思いますが、体力が激落ちしています。
転ぶのが怖くて、いつからか走ることができなくなりました。
急いで歩いても、ちっとも早歩きにならないなんて、さみしいやら悲しいやら。
そしてすぐ息切れするので、日常生活にも無理がきかないのです。
健康のこと
20代・30代のころは、健康だけが取り柄などと言っていましたが、40代でそれが大きな勘違いだったと思い知らされます。
乳がんにかかりました。
治療を終えたあとも、免疫力が低い感じがすることがたびたびあります。
それに加えて、血糖値が高い、便秘がち、肌トラブル、など加齢とともに問題がいろいろと出てきました。
ほかにも、加齢のせいにされがちな、視力のおとろえや歯ぐきのやせなど、悩みはつきません。
こころ部門
「こころ」のことのほうが、どちらかというと重い悩みです。
どうしたらいいのかな…と、ぐるぐる考えてしまうばかりです。
出口を見つけるためにも、書き出してみることにしました。
自己肯定感が低いこと
「自己肯定感が低い」という言葉がよく聞かれるのは、悩んでいる人が多いからなのでしょうか。
同世代の人とそんな悩みを分かち合ったことはないのですが、わたしのこころの悩みはすべてそこにあると言っても過言ではない気がします。
わたしだけが悩んでいることではなく、特別なことではないのでしょうね。
スキルがないこと
手に職がないので、キャリアに関する悩みは、よくも悪くも、ありません。
40代のとき、先のことを考えて、国家資格をひとつ取得しました。
けれど、その資格を使って働いていた仕事を「クビ」になってしまいました。
そんないま、資格はないも同然のものになっています。
そうなると、「できること」が何ひとつありません。
何かを極めたとか、寝食忘れるほど夢中になれることがあるとか、そういったことは何もありません。
それから、自分が仕事をするうえでの弱みがあるのですが、いつもそれが大きな悩みで、「クビ」になった原因のひとつでもあり、ずっと克服できないでいます。
これを克服できると、働くうえでの精神的な悩みがなくなるのに…と、長い間思っているのですが、解決策が見当たりません。
さらにもうひとつ、スキルの悩みではないのですが、人脈は全くと言っていいほど、ありません。
そんなこんなですから、自分を客観的にみると、大丈夫か?このオバサン…と思ってしまいます。
老後問題
経済的不安があります。
わたしは正社員で働いた期間が少ないので、年金のみではとうてい暮らせません。
そして、けがや病気をしたときに、そばに頼れる人がいるかどうか…先のことなのですが、不安だらけです。
いつまで働くことができるか、というよりも生きていくには働き続けなければならないと思っています。
次の行動に結びついたこと
悩みを整理したら、不快だったり不安だったりする原因がわかって、かなりすっきりしました。
その結果、もう捨て身だな、と思えてきました。
そこで、今までしてこなかったけれど、してみたかったことなど、新しく何かを始めたらいいと思うようになりました。
解決に結びつけるためにどうしたらいいのかよくわからないので、直感で思いついたことを始めてみることにしました。
新しく始めた行動の内容については、別の記事でまとめてみようと思っています。
働くことができなくて悩むばかりの日々を送っていましたが、新しいことを始めたことで、一言では表せないくらい心が軽くなりました。
自分を否定されたころのやり取りは、まだ思い出してしまってこころがズキズキしてしまいますが、思い出さなくなる日々もくるのかな、と期待しています。
いまのところ、「クビ」に関することを思い出すたびに、おかげでよい結果が訪れた。と無理やり思っているかもしれません。
けれど、さまざまなことにこころからありがたいと感じられる日々を送ることができているのは確かです。
欲張りかもしれませんが、これからも予想以上によい気分になっていく予感がしています。
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